「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」(超福祉展)を見学してきました。
Diversity、多様性があたりまえになる時代です!
超福祉展 2019
初めて見学したのは、2014年の「超福祉展」でした。
当時、2020年は「近未来」という感覚でした。
あれから5年が経ちました。技術は進化して、人の考え方は進化できているのでしょうか。
超福祉展 2019年
2014年からはじまって、今年で6回目の展示会です。
メイン会場を渋谷ヒカリエの8階スペースとして、区内あちこちでイベントを開催しているとのことです。
9/7(土)にはハチ公前広場でもイベントがありました。
ちがいよ、街へ、未来へ、広がってゆけ。
福祉は特別なことではないのだということを知ってもらうよい機会なのだと思います。
感想はどのようなことでもよいのです。
「ヤバい」とか「エモい」とか、感じることが大事だと思います。考えることはそこからです。
ヒカリエという一等地で、「福祉」をテーマにした展示を開催しているだけで、変わったなと感じます。
超福祉展のホームページにも載っている、コンセプト動画です。
いろいろな人がいて、街なのだというイメージだと感じました。
少し表示時間が短い気がしますが、メッセージも書かれています。
2020年を過ぎたら、どうなるのでしょうか。
2020年はすぐそこに
手元のデータを確認すると、2014年にも、超福祉展を見学していました。
その後、1年おきほどの頻度で、何度か足を運んでいます。
当時、2020年というのは7年後の世界でした。
すごく先のことのように思えて、ワクワクしたことを覚えています。
最新モビリティーとして展示されていた、横に移動できる電動車いすやセグウェイ式車いすは、近未来感がありました。
折りたたんでコンパクトになる電動カートにも驚かされたものです。
今回、実用系のモビリティーでは、2014年からの変化は感じませんでした。
セグウェイは相変わらず公道を走れませんし、車イスもカートも、かなり完成されたものなのだと思います。
もちろん、ニューラルネットワークをベースとしたディープラーニングなど、コンセプトだった話が実用まできているということはあります。
ただそれでも、技術面での大幅な劇的進化はないのでしょう。
2014年に考えられていた2020年の技術は、着実に実用化されているようです。
もう来年の話をしているのですから!
2014年から変わったこと
では、2014年から変わったことは何でしょう。
「ダイバーシティー」という言葉を聞く機会は、かなり増えたように感じています。
多様性や相違点という意味から、それらを当たり前のこととする社会といった意味で使われます。
会社などの組織では、多様な人財を活かす戦略として掲げられることがあります。
障害者雇用の話にもつながるところで、特に大企業では人事戦略などでも登場しているようです。
現時点の東京都知事は横文字がお好きらしく、このダイバーシティーを連呼してくれることで、認知度向上に寄与してくれていると思います。
ただ、言葉はあくまでも言葉です。
自分たちの中にある程度腹落ちしていないことには、あまり意味がありません。
われわれは変われたのでしょうか。
多様性を当たり前と思える社会をつくれているのでしょうか。
他人を認めることができているのでしょうか。
興味から入って、体験、実践
どのようなことでも同じですが、何かを考えようというときには、興味を向けるところから始まります。
福祉という、少し異質とも思える世界に興味を持って、普通のことなのだと感じてもらいたいのです。
人生のステージにおいて、だれでも関係することなのです。(むしろ、すでに最初にはお世話になったのですよ。)
ダイバーシティーの考えの広がりを感じるのと同時に、不安点もありました。
誰もが楽しめることを目指すのですから、どんな人に対しても分かりやすくしたいものです。
誰でもが関わることで、気軽に参加することだという雰囲気を感じてもらいたいし、そういった空気をつくっていくことが大事だと思っています。
福祉の世界は、とうしても内輪で盛り上がるようなところがあるように思っています。
まとまって、何かをやった気になっているような風潮があると思うのです。
これは自戒です。
今回の展示では、誰でも体験できるものがいくつかありました。
けっこう楽しいものだったと思うのですが、列ができるほどの人気!ということにはなっていませんでした。
たくさんの人を巻き込むことの難しさをあらためて感じたのでした。
どうしたらいろいろな人たちと楽しめるのか、考えていこうと思います。
いろいろなことを試してみて、失敗したり、成功したりです。
成功事例を見られてよかったです!
ライター: Eternal
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