定型のコピペを繰り返すのは非効率だと思います

「いつも同じものをペーストしている気がする」とか、「1つ前にコピーしたものをペーストできたら」とか思ったことがあったのです。
クリップボードツールというものをフリーソフトで導入して解決しました。

コピペのしくみ

コピペって何をしているのかという話です。
理解されている方は読み飛ばしでお願いします。

簡単に動きを表すと、以下のようになります。

1. コピー操作を行うと、クリップボードと呼ばれる場所に、コピーした内容を置いておきます
2. ペースト操作を行うと、クリップボードと呼ばれる場所に置いてあるものを持ってきて書き出します

ただし制約があります。

• クリップボードに置けるものは1つだけです
• 最後に置いたものでどんどん上書きされていきます

ということです。

作業を効率化するために考えた

いやまあ、実際に考えたのは頭のよい誰かなのですが。
最初に書いたようなことは、それぞれ以下のように解決できるのではないかと気づいたのです。

1つ前にコピーしたものをペーストしたい

たとえば、文言Aをコピペした後に文言Bをコピペして、その後また文言Aをコピペするとなると、2回目の文言Aのコピーは無駄な気がします。
1回目にコピーした内容をクリップボードが覚えておいてくれたら、2回目のペーストでも使えるのです。

クリップボードに置いたものの履歴を一定数保持できればよいのでしょう。

そのためには、やはりペーストしたいものを1つしか置けないという制約は邪魔です。
そして、複数の履歴を呼び出す機能が必要です。

いつも同じものをペーストしている

たとえば、Webサービスのログインのために入力しているメールアドレスやパスワードなんて、都度打ち込んでいるのは無駄です。
打つことは決まっているので、ショートカットキーなどで入力できたら効率的です。

クリップボードに、すでに決まっている定型句を登録しておけばよいのでしょう。

そのためには、ペーストしたいものを1つしか置いておけないという制約が邪魔です。
それから、登録してある定型句を呼び出せる機能も必要になります。
つまり、複数のものをクリップボードに登録できたら便利なのです。

クリップボードツールがしてくれること

上記の「できたらいいな」を実現してくれるのがクリップボードツールです。
Vectorとかで複数のフリーソフトが配布されています。
（クリップボードのユーティリティーのページ）

クリップボード履歴の保存と呼び出し

コピーした履歴を保存してくれています。
保存した内容はリストになっているので、その中から必要なものを選択して貼り付ければよいのです。
ソフトのつくりにもよりますが、貼り付けたいものを選べば、それがクリップボードに格納されるというのが一般的なように思います。

複数項目に分かれた情報をコピペしたいとき、項目ひとつひとつをコピペするために何度も画面を切り替えるのはスマートではありません。
まず、コピー元で項目すべてでそれぞれコピーを行ってしまいます。コピーした内容は、クリップボードには細心の分しか残りませんが、他は履歴としてツールにリスト化されています。ペースト先の画面では、ツールをショートカットなどで呼び出しながら、クリップボードの内容を変更しながら貼り付けていけばよいのです。

定型句の登録と呼び出し

定型句をショートカットキーで呼び出せます。
あらかじめ、よく使う文言を登録しておけるのです。
ソフトのつくりにもよりますが、ショートカットキーを割り当てて呼び出すことも可能です。

いつも入力しているメールのあいさつ文や締めの文言など、毎回必ず長々と打ち込むものは、あらかじめ複数パターンを登録しておけるのです。よく使うIDやパスワードも登録してしまえば、簡単に入力できます。

その他

機能はツールによりけりです。
呼び出し方や貼り付け方、保持できる履歴の数や種類はツールによって異なります。

テキストの履歴だけ取っておけるものや、画像やファイルの履歴まで取っておけるものなど、様々です。
自分に合ったツールを選べばよいと思います。

使っているソフトを紹介しておきます

これを書きながら、さっきから呼び出しまくっていましたｗ
「!Mr.Clipboard」というツールを使っています。（ソフト詳細のページ）

Vectorに掲載されているフリーソフトです。
いつもお世話になっております。
詳細やレビューはサイトにてご確認ください。

使い方スタイルは、タスクトレイに常駐させて、ショートカットキーで履歴と定型句のリストを表示し、対象を選択するとクリップボードに格納されるという寸法です。
保持できるものはプレーンテキストのみです。
シンプルなつくりが気に入っています。

テキストをコピーしたあとにファイルをコピペして、先にコピーしておいたテキストでファイル名を変更する、とかいう使い方や、複数に分かれた項目の内容を画面切り替えなしでコピペしたいときなどに重宝しております。